刈払機と違い、広い面積の草を刈る際に利用すると楽なのが草刈機。ハイパワーエンジンかつ自走式で、刈払機より楽に草刈りできることが大きな特徴です。
実際に公共工事(河川管理など)や農家の方などは、作業効率がよく費用対効果にも優れている草刈機を使用している方が多いように思います。ここでは電動を除いて、その特徴などから失敗しない草刈機の選び方をご案内します。
自走式草刈機の種類
自走式の草刈機には、大きく分けて以下の2種類のタイプがあります。
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- ロータリーモア
- ハンマーナイフモア
一方のハンマーナイフモアでは、複数の刃が地面に垂直に回転して草をかきとる感じです。耕運機をイメージすると分かりやすいかも。芝刈り機のリール式もこの原理です。
それでは、各々どのような違いがあるのでしょうか。その特徴をみてみましょう。
ロータリーモアの特徴
ロータリーモアは刈払機と同様、カッターブレードが地面と平行に回転することで、草を刈っていくタイプです
一軸のものが多いですが、オーレックのスパイダーモア(SP300Aは除く)など二軸構造のものも存在します。
特徴としては、構造が似たような刈払機のパワーアップ版といったところですので、後述するハンマーナイフモアに比べて、メンテナンス費用やブレードなどの消耗品も安く済みます。
小型のものも多いことから、一人で軽トラに乗せることも出来るタイプもあるので、初めて草刈機を購入するときには、こちらのほうが敷居が低いでしょう。
ハンマーナイフモアの特徴
ロータリーモアの特徴は、その名のように数十枚の小型刃を縦に回転させることにより、ハンマーのように上から叩くように草を刈る構造になっています。細かな刃で粉砕することで、苅草を集草する手間がはぶけるので、景観などに配慮することのない広大な場所などには、とても向いています。
ですが、その耕運機のような仕組みからか、土ぼこりがロータリーモアよりも多いので注意が必要です。
また、ロータリーモアより高価な場合が多く、構造もロータリーよりも複雑ですから、メンテナンスや消耗品費用がかかります。
自走式草刈機の選び方
まずはその使用用途を考えましょう。使用場所や面積、運搬方法や使用回数など。
例えば傾斜地が多いという方はスパイダーモアやカルマックスなどのロータリー式の傾斜地用草刈機が向いています。
その一方で平面で広大な敷地で、あまり景観にこだわりのないところでしたら、中型のハンマーナイフモアが集草することなく便利です。
このようにご自身の草刈り用途にあわせて、ロータリーなのかハンマーナイフなのかを考える必要があるということです。
草刈機の選び方のまとめ
一口に草刈り機といっても動力や形状など様々な種類があり、選択するのは難しいのですが、大事なことはどのような使用用途で必要なのかということです。
ハンマーナイフモアやロータリーモアと括りが一緒でも、排気量によって馬力が違うと作業効率もかわってきたりしますので、選択を間違えては意味がありません。
ご購入の前にまずそれらをしっかり考えぬいて、失敗しない草刈機選びを行って下さい。